一般財団法人 療道協会 西山病院

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西山病院の院長を務めます、西村幸秀(にしむら ゆきひで)です。
当院は、精神科の専門医療機関として、統合失調症や気分症など一般的な精神疾患、いわゆる「こころの病」に向き合ってまいりました。近年では、認知症にともなう行動・心理症状(BPSD)への対応に関する一般病院や施設からの相談が増えております。また認知症についての「予防と共生」「意思決定支援」についても取り組んでおります。

西山病院は、以前より医療者の姿勢として以下の2つの取り組みを掲げています。

  • ご本人・ご家族のニーズに応じた「ていねいな治療」を目指すこと
  • 医療・福祉・行政機関と連携した「地域医療」を展開すること

また、当院には外来部門として「認知症疾患医療センター」を備えており、認知症なのか、または認知症の前段階なのか、そのための認知症診療(検査・診断・治療)、そして介護福祉サービスとの連携へと、シームレスに切れ目のない支援の体制を整えています。

2004年(平成16年)に国は精神医療福祉の改革ビジョン「入院医療中心から地域生活中心へ」を掲げ、精神科医療の転換期を迎えました。その後、2017年(平成29年)より「精神障害にも対応した地域包括ケアシステム」の推進をすすめています。乙訓医師会の先生方をはじめとした、地域の医療介護福祉の関係諸機関と連携しながら多職種で協働することで、ご本人やご家族が「住み慣れた地域で暮らし続ける」ことができるようにサポートしていきます。

私は、2024年(令和6年)10月に院長として11年半ぶりに戻ってきました。西山病院を離れていた期間に、精神科医療だけではなく、京都府での認知症施策である「第3次京都式オレンジプラン」を座長(京都府医師会 認知症対策担当理事)として推進するなどの経験を重ねてきました。また2025年(令和7年)6月から京都精神科病院協会の副会長を務める事となり、精神科病院と一般病院、また診療所・クリニック(開業医)の先生方との病病・病診連携もすすめていきたいと思います。これからも、乙訓(2市1町)を含めた地域の皆さまに「開かれた病院」を目指していきます。

みなさまがもし「こころの病」や「認知症」について悩まれた際に、安心して頼っていただけるような、開かれた精神科医療・認知症診療をご提供できるよう職員一同努めてまいります。これからも、どうぞよろしくお願い申し上げます。

西山病院
院長 西村 幸秀