うつ病とは?
うつ病は、持続的な気分の落ち込みや意欲の低下が続き、日常生活に支障をきたす精神疾患です。男女問わず幅広い年代に発症し、再発を繰り返すこともあります。原因には、ストレスや性格傾向、遺伝的要因、神経伝達物質の異常などが関与していると考えられています。
主なタイプとして、単一エピソード型、反復性うつ病、季節性うつ、産後うつ、仮面うつなどがあります。
うつ病に見られる症状
精神的な症状
- 気分の落ち込み
- 興味や喜びの喪失
- 罪悪感や自己評価の低下
- 集中力の低下
- 死についての考え(自殺念慮)
身体的な症状
- 不眠または過眠
- 食欲の低下
- 慢性的な疲労感
- 動悸
- 頭痛 など
うつ病に対する治療法
治療の基本は「薬物療法」と「精神療法」を組み合わせた方法です。
- 抗うつ薬(SSRI、SNRI など)による薬物療法
- 考え方のクセを見直す認知行動療法
- 十分な休養と生活リズムの整え
- 症状が重い場合には、電気けいれん療法(ECT)を行うこともあります。
POINT
うつ病は「こころの風邪」とも呼ばれ、誰にでも起こり得る病気です。早期に適切な治療を受けることで、回復が期待できます。無理をせず、まずは相談することが大切です。
体調やこころの変化は、誰にでも起こり得ることです。
「最近なんとなく調子が悪い」「以前より気分が落ち込みやすい」と感じた際は、一人で抱え込まず、まずは自分の状態を整理してみることが大切です。
少しの変化でも早めに気づき、必要なサポートを受けることで、安心感を得やすくなります。
どんな小さな不安でも、受け止めてもらえる環境や相談先があることを知っておくことが、回復への第一歩になります。