一般財団法人 療道協会 西山病院

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過敏性腸症候群(IBS)とは?

過敏性腸症候群(Irritable Bowel Syndrome:IBS)は、検査では異常がないにもかかわらず、腹痛や便通異常が続く状態です。
緊張や不安などの心理的ストレスで腹痛や便意を感じやすくなることが特徴で、日常生活や仕事・学業に支障をきたすことがあります。

原因には、ストレスや腸の感受性の亢進、脳腸相関の異常などが関与していると考えられています。
主なタイプには、下痢型、便秘型、混合型、分類不能型があります。

うつ病に見られる症状

精神的な症状

  • 緊張や不安で腹痛や便意を感じやすくなる

身体的な症状

  • 腹痛
  • 下痢
  • 便秘
  • 腹部膨満感
  • ガス(おなら)の増加

過敏性腸症候群に対する治療法

治療の目的は、「腸の症状を改善し、日常生活の安定を取り戻すこと」です。

  • 食事療法(食物繊維や発酵食品の調整など)
  • ストレスケア(心理療法、リラクゼーション)
  • 消化管機能改善薬
  • 抗うつ薬(低用量)による神経機能調整

POINT

過敏性腸症候群は、「気のせい」や「我慢が足りない」といった問題ではなく、治療で症状をコントロールできる病気です。
生活習慣やストレス対策、薬物療法により、腹痛や便通の悩みを和らげ、安心して日常生活を送ることが可能です。

体調やこころの変化は、誰にでも起こり得ることです。
「最近なんとなく調子が悪い」「以前より気分が落ち込みやすい」と感じた際は、一人で抱え込まず、まずは自分の状態を整理してみることが大切です。
少しの変化でも早めに気づき、必要なサポートを受けることで、安心感を得やすくなります。
どんな小さな不安でも、受け止めてもらえる環境や相談先があることを知っておくことが、回復への第一歩になります。